最近は煙草を吸う場所がなくなってきたばかりか、喫煙者は採用しないという企業も増えてきたようですね。
特に飲食を始めとする接客業だったり保育の業界はその傾向が強いようです。
健康面で何一ついいことはありませんし、単純に残り香が臭いですしね。
まぁもっとも社員の健康面を気にするんなら、最優先で社員の残業とストレスコントロールに注力しろよと言いたくなりますが、それはまた別のお話し。
あとはイメージ戦略の側面も大きいのだと思います。
いずれにせよ理由も明快ですし、喫煙者の採用を見合わせるのも納得いくところ。
ワタシ自身は未だに喫煙者なのですが、時代の流れでそうなるよなぁと諦観しております。
ただ一点だけどうしても気になるのが、企業が喫煙者を採用しないことに決めた理由の一つに「生産性の低下」を多く挙げられている部分。
喫煙者の存在が会社組織に与える影響
「健康」「臭い」「生産性」と様々な影響が指摘される喫煙ですが、本当のところ喫煙が会社に与える1番の影響とは何なのでしょうか?
喫煙時間による生産性の低下
では、喫煙で離席することにより業務に与える生産性低下のインパクトとは、一体いかほどのものなのか。
「一回の喫煙タイムを 7分 x 5回離席すると、一日に 35分の職場離脱」だそうです。
なんというか業務に与えるインパクトという点からは、ハッキリ言って「大した事ない」ですよね。
だってサラリーマンの平均的な残業時間と比較しても(以下略)。
「35分」の不公平感
具体的な時間で見ちゃうと確かに大した事ないんですが、これが非喫煙者の感情的な面からみるとそうではない、と。
以下はTECH::CAMPを運営する株式会社div 代表の方のブログから。
出ました…!
「マジメ」君!
不公平感はモチベーション低下を招く
喫煙者の存在が与える影響というのは、業務時間が少なくなることによる生産性低下よりも、むしろ不公平感からくる社員のモチベーション低下による生産性低下の方だったんです。
「喫煙者はワタシより35分も休んでズルいと思いますー」
雇用サイドとしては、そんなことで社員のモチベーションが下がることを回避したくなるのも至極ごもっとも。
社員の健康や残り香なんか比にならないくらい、雇用者にとって解決しなきゃならない要因だというのは容易に想像がつきます。
喫煙者不採用という判断が合理的なワケ
この「マジメ」に仕事をする人がエラい、「不マジメ」は悪の論理ってホントにいろいろな場面でひょっこり現れてきますね。
「授業は1時間おとなしく机に座って先生の話しを聞く事」が「マジメ」であることだったように、「仕事は8時間おとなしく机に座って作業をする事」だと言いたがる人達がいる。
それこそ「会社は学校じゃねぇんだよ」と言いたくなる事案です。
でもこの「マジメ理論」が幅を利かせている限り、日本のサラリーマンの大部分を構成している「マジメ」な人たちは「35分」休憩を長くとる人のことを許すことはありえません。
そんなサラリーマンに支えられている国において、社員を非喫煙者のみにするという選択は、不公平感の解消策として手っ取り早く合理的です。
ただ「喫煙しない事」を募集要項に掲げている企業はどんな企業かと言うと、
- 星野リゾート
- 帝国データバンク
- ロート製薬株式会社
- ジャパネットグループ
- エムエスシー
- テルモ株式会社
- ソーゴー印刷株式会社
- 日本経営システム研究所
- セントラル(スポーツクラブ)
- ファイザー
と、名立たる大企業が「喫煙者不採用」という選択を合理的と判断したわけです。
不公平感を訴える社員に対しても有効。
マジメにストイックに業務に取り組むイメージをアピールできる点で、対消費者に対しても有効。
つまるところ、労働者と消費者が企業に喫煙者を不採用にさせたわけです。
クリエイティブワークを時給で測ろうとするくだらなさ
この「喫煙者不採用」のニュース、私自身が喫煙者だからというのもあるんでしょうが、やはり「窮屈だな」「世知辛いな」と思ってしまいます。
仮に「喫煙者不採用」を謳う会社の主業務が「刺身にたんぽぽをのせるだけの簡単なお仕事」なら、業務に向かう時間と生産性は密接に関わり合っていますから、確かに休憩時間が長いことは生産性へ直接影響します。
35分の休憩は 2,100秒、3秒でたんぽぽを一つのせることができるとすると、700個のせることができる計算になりますもんね。
それは非喫煙者の社員から「不公平だ!」と声が挙がるのも理解できるんです。
傍から見て「不真面目だ!」と思われても、まぁ致し方ないかなと思うんです。
ただ「喫煙しない事」を募集要項に掲げた企業といえば、おおよそルーティーンワークとは縁遠い、正社員がルーティーンワークのみに従事するとは考えにくい企業ばかり。
クリエイティブな業務において、学校の授業のような「マジメ」さは必要ありません。
むしろ自由な環境でアタマをフル回転させなきゃいけないんですから、余計な制約は害悪ですらあります。
そんな企業においても、非喫煙者や消費者や株主といったステークホルダーの意識が変わらない限り「喫煙者不採用」の判断が合理的になってしまうんです。
「アイツはタバコを 7分も吸ってけしからん!」という短絡的思考をやめましょう。
クリエイティブワークを時間で測るのは無意味です。
「刺身の上にたんぽぽをのせる仕事」とは物差しが違って当たり前。
そして学校の授業的なマジメ至上主義から抜け出しましょう。
学校の部活的「部活動中に水を飲むなどけしからん」理論も不要です。
それらから脱却して初めて生産性のまともな議論ができるはず。
???
筆者が非喫煙者で書いているならば、まあ少しは納得できるが、喫煙者ならばただの言い訳に過ぎない残念な記事。
セカンドハンドスモークやサードハンドスモークの影響も分かった上で書いているんですよね?
わざわざコメントありがとうございます!
残念ながら喫煙者の筆者が書いた受動喫煙三次喫煙まで掘り下げていない残念な記事です。
そしてそんな記事のトピックは8時間張り詰めて仕事するのはしんどいなぁという、もっと残念な内容だったりしますw
読みづらい文章を読んでもらって更に残念な思いをさせてしまい失礼しました。
精進します!