給料を上げても従業員のやる気は上がらない、みたいな言説よくみますが、実際のところはどうなんでしょうか。
相場よりも高い給料を支給するメリット
経営サイドにとってのメリットは「人を選べるようになる」。わかりやすい。
定着率も高くなります。そりゃそうですね。
相場よりも低い給料を支給するデメリット
デキる人からいなくなっていきます。これまたわかりやすい。
すぐ辞めていく社員の穴埋めのための採用コストを今ふんばってる社員に還元してくれよ、とよく思いますw
給料でやる気をコントロールするには
では、賃金で従業員のやる気を上げることはできるんでしょうか? 実は「渡すタイミング」が大事なんです。
報酬は先に渡すのが効果あり。 失う恐怖が人を動かすんですねw
まともな賃金を払うことの社会への影響
というわけで、良い給料を出すことは、雇われる人はもちろん雇う側にもメリットがあることがわかりました。 そして、企業がちゃんとした給料を払うことには、社会全体へのメリットもあったんです。
経済
内需がシュリンクすることは、巡り巡って自分の会社のクビを締めることに繋がりますよね。 能力がない奴は野垂れ死ね、では経済が回らないんです。
治安
そしてもう一つ、人を切り捨てていく社会は治安も悪くなります。 https://yulon.work/archives/1324 全体としてデメリットがあるんです。
最低賃金労働は国益を損ねる
本来、最低賃金というのは学生バイトを想定していたんです。
なので、扶養下にある学生バイトの賃金レベルで労働者を働かせることが常態化してしまったら、制度設計に歪みが出てくるのは自明のこと。
じゃあ給料を上げてくれ!
「今時の経営者の道徳観に問題があるんだ!」 「内部留保で溜め込んでいるに違いない!」 と声を上げるのは大事なこと。 ただ薄給の理由が、経営者の不道徳というのならまだマシだなと個人的には思っていて、 もしかしたら事態ってもっと深刻なのかもしれないな、と。 もはや単に日本全体が貧しくなったのだという認識に立つべきなのかもしれません。
あゝ失われた30年よ… https://yulon.work/archives/897
給料が上がらないとお嘆きの方へ
給料が上がらない理由はざっくり 2通りあると思っていて、
- あなたの提供するバリューが単純に低い。
- バリューそのものの相場が下がっている。
後者は経済全体に影響されます。 国自体が貧しくなっているならなおのこと。
この状況をピンチととらえるかチャンスととらえるかで、アナタのとるべきアクションも変わってくるはず。
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