政府は2015年11月、アベノミクス第二弾として「新・三本の矢」を打ち出しました。
目標は具体的に
- GDP600兆円
- 希望出生率1.8の実現
- 介護離職ゼロ
- 待機児童ゼロ
といった内容。
国策として取り組むべき課題の1つに「介護離職」があるということですね。
それもそのはず、総務省「就業構造基本調査(2012年)」によると、毎年約10万人の介護離職が発生しているそう。
介護で離職が毎年10万人
これって相当な数字ですよね。
親などの介護のために離職せざるを得なくなる人が毎年10万人もいる。
親の介護が必要になるとすれば、その子は40代や50代くらい。
会社員なら立場もできて仕事も充実、会社からも必要とされている人材だったりすることも多いんじゃないでしょうか?
わたし、世代的にぜんぜん他人事ではないです…
離職せざるを得ない現状
介護って大変なんですよね。
以前バスでたまたま乗り合った人が親の介護の話しをしてましたが、かなりのボリュームで「この世の地獄よ!」なんていう強烈なワードが耳に飛び込んできましたよ…
当然、正社員として働きながら介護が必要な親の面倒を看るなんて芸当は到底ムリなんでしょうね。
介護の選択肢
すると考えるのは「離職して自分で介護する」「誰か身内に介護を頼む」「業者に依頼する」のどれかなのかなと。
金銭的な問題、それか周囲の視線、もちろん親への情というのもあるでしょう、「離職」を選ぶ人が毎年10万人いるわけですね。
離職のリスク
ここでわざわざ書くまでもなく、当然これまで勤めた会社を辞めて介護に専念するって経済的なリスクですよね。
そんなことは退職を決めた人からすれば百も承知でしょう。
でも、ホントに離職以外に選択肢しかなかったのかと思ってしまいます。
働き方の選択肢
未だに終身雇用制があって当たり前、会社には滅私奉公なんて感覚が残ってますが、いよいよこれまでの労働形態が社会の現状にマッチしなくなってるように思います。
時短や副業が当たり前になっていくことで解決していく問題は、介護離職に限らず多くありそう。
働き方についてはこちらにも書いてます
選択肢を広げておこう
「介護の仕方」の選択肢が増えてほしいですし、 それと同じくらい「働き方」の選択肢が増えるといいなと思います。
個人レベルでは将来「介護」が身近な問題になったときに、 「離職」の選択肢しかない、とならないように 今から働き方までを含めて考える必要がありそうです。
おまけ
「介護保険制度」や「介護休業制度」についての説明が厚生労働省のサイトにまとめられています。
地域包括支援センターへの問い合わせ先や介護サービスの利用の仕方、介護休業給付の支給申請の手続きなどなど、介護に役立つ情報が他にもいろいろ掲載されています。
離職を決める前にまずはご一読をオススメします。
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