いわゆる就職氷河期と呼ばれる世代が、今、アラフォーを迎えています。
あまりの不遇に泣けてくる…
アラフォー世代の職歴を時系列順に追ってみる
1995〜 就職氷河期時代(20代)
バブルのころには2倍を優に超えていた大卒者の求人倍率。
でもバブル崩壊とともに急落し、就職氷河期に突入。
2000年には求人倍率は 1倍を下回った。
2005〜 パラサイト・シングル時代(30代)
卒業後も親と同居し生活を依存している未婚の成人を「パラサイト・シングル」と呼び、 親のすねをかじる「寄生虫」として目の敵にされた。
2015〜 アラフォー・クライシス時代(40代)
就職市場は回復傾向にあり、アラフォー世代以外の月収が軒並み増加。
40代前半では、5年前に比べて2万円以上のダウン。
2019〜 人生再設計時代 ←NEW!
会社でのアラフォーの20年
経済成長を体験してきた親をもつ世代
「いい学校に入っていい会社に。」 高度経済成長を体験してきた世代の親たちの多くが、我が子のためを思ってのメッセージ。
私も両親からそういう期待を感じてました。
実家は自営ですがw 親世代が体感してきたことだし、実体験からの確信もあったでしょうし、なにより我が子に幸せな人生を歩んでほしいという心からの願い、そういうメッセージなんだと思います。
そういうものだと叩き込まれてきたアラフォー世代は、会社でうまくいかなくたって給料が上がらなくたって「自分ができないせい」「もっとがんばらなきゃ」だと思ってきたわけです。
でも自分が社会で経験してきたのはまさに「失われた20年」。
就職してから成長を体感していない世代
だからアラフォー世代って、働き盛りで頑張ってても圧倒的に「成功体験」が少ない。
頑張っても報われない20年を過ごしてきた世代。
それでも信じた20年間
結果、40代前半の月収が5年前に比べて2万円以上のダウン。
自己責任では片付けられない社会問題
アラフォー世代の親の多くは一線を退いた年金生活者がすくなくありません。
しかし以前「パラサイト」と呼ばれ、今でも親元で暮らすアラフォー世代も数多くいます。
この先アラフォー世代に介護の問題が重なり、介護離職を始め、アラフォー自身の高齢化による貧困問題が顕在化するのは明らかです。
アラフォー世代が高齢化し、打つ手が無くなる前に、今からでも 20年目を背け続けた社会構造の問題に国を挙げて取り組むべきと考えます。
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